天候:雨/くもり
気温:26℃
水温: ℃
風向:南→北
波高:3.0→4.0m
今日は風が刻々と変化し
強い風に振り回された1日・・・
ということで
なぜそんなことが起こるのか
ちょっと解説してみましょう
こんにちは! かわじり です
さて
昨日の夕方
普段ボートを停泊させている船浦港から
すぐ近くの上原港へ
ボートを移動させてところまではOKでしょうか・・・(笑)
その後
今日は
上原の港内で風の当たらないところへ
ボートの移動を繰り返し
夕方
ようやく元の船浦港へ戻してきました
というのも
この船浦港というのが
南よりの風にとても弱い(港内で大きな波が立ってしまう)のです
ちなみに
北風にはめっぽう強い・・・
では
まず
一番上の天気図をみて下さい
これは
本日(12/10)の15:00のものです
低気圧が
沖縄本島の西を北西に進んでいるのがわかります
では
時系列
ちょっと戻ってみます
日本の最西端・与那国島の北に
低気圧が発生したことがわかります
気圧は1014hPa
最近の台風は
沖縄近海で
これが930とか920とかまで勢力が増しますので
それだけ風が強いということになります
さて
この時点では
まだ前線は「停滞前線」です
暖気と寒気の勢力がほぼ等しく
前線が停滞している状態
梅雨戦線がこの停滞前線の代表的なもので
雨をもたらします
ですので
昨夜も西表島では
雨が降り出しました
この時点では
まだ風は強くはありません
そして次
前線に注目!
停滞前線だったものが
「温暖前線」と「寒冷前線」になり
西表島は
その温暖戦線と寒冷前線に挟まれています
ですので
温暖前線に向かって
南からの湿った空気が
吹くわけです
しかもその低気圧の中心に近いわけですから
その分
風も強くなるというわけ
ちなみに
10:00頃の時点で
西表島・上原では
20m近い強い風が吹きました
そして
その次
低気圧がわずかに北西に進み
寒冷前線がちょうど石垣島の辺りにかかっています
このとき
西表島では
その前線はすでに通過していますので
今度は
その寒冷前線に向かって吹く
北からの風に変わるわけです
実際
11:00頃から
風が西→北へと変化しました
この前線が通過するときには
強い雨をもたらしますことがあり
例外なく
西表島もその時間
強い北風と強い雨が降りました
そして
最初に戻って
これが
本日(12/10)の15:00のもの(一番上と同じ図です)
↓
低気圧が前線を引き連れて
少しずつ
西表島から離れていくのがわかります
ということで
この低気圧がもたらした北風はピークを越え
今後
序所にそれは弱まっていくことがわかります
という感じで
昨夜に発生したこの低気圧とその前線の影響で
1日だけでも
これだけ風向きと強弱の変化があったというわけです
ん~
ちょっと長くなりましたが
こんな解説もたまには面白いでしょうか(笑)
で・・・
こちらが
同じ時間
本日(12/10)15:00の広域天気図です
↓
日本のはるか南に
「TD」1006というのがありますね
この「TD」は
熱帯低気圧のこと
つまり
1006hPaの熱帯低気圧が発生しているということ
この時期
これが
北上してくることはないでしょうが
夏にこの辺りに
この「TD」つまり熱帯低気圧が発生すると
僕たちは
今後台風発生の要注意モードになる
というわけです
衛星画像で見ると
はっきりと雲の塊りがあるのがわかりますね
↓
僕たち海のガイドは
こうして
かなり広域の天気もチェックをしながら
今後の海況判断等もしているというわけです
ちなみに僕は
昨日の夜から風邪の初期症状っぽい・・・
こちらの風邪には振り回されないよう
用心します
おしまい・・・(笑)