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2020年12月02日(水) ダイビングログ

サンゴ保全活動でオニヒトデの調査に行ってきました。 西表島 ダイビング

天気:くもり/雨
気温:22℃
風向:北東
波高:4.0m

お久しぶりです!
福岡です。

ここ最近は陸でのお仕事で、器材のメンテナンス、
そしてサンゴ保全の活動をしていました。

そのサンゴ保全の活動の中に、
「オニヒトデの調査」というものがあります。

普段潜っている場所や、全くいかない所に行き
オニヒトデがいるか、生息している痕跡はあるか、小さな子供がいるかなどを調査します。

ではなぜオニヒトデがいるといけないのか?
というところですが、
簡単に言うと「サンゴを大量に食べてしまう」からです。

また、
このオニヒトデは体中に毒針を持っていて天敵も少なく、
切れた足1本からでも再生してしまう生命力の強さも相まって、
一度大量発生してしまうとなかなか対処しづらいのです。

そのため、大量発生して手遅れになる前に、海の生物多様性には必要不可欠な
サンゴを継続的に守るために定期的に調査を行っています。

今年11月は2日間参加させていただきましたが
その2日間ともオニヒトデを発見しました。
1日3本潜って、場所によっては全くいなかったり、いたとしてもインストラクターのガイドが3人~6人が約50分潜って
2~3匹発見できるほどの数なので大量発生というほどではないのかな?と思います。

しかし最近は、サンゴを覆いつくして窒息死させてしまう海綿。
通称、「黒い悪魔」。名前を「テルピオス海綿」という新たな脅威も出てきています・・。

これだけサンゴの「脅威」の話を聞くと不安になってきますが、
いざ西表島の海の中に潜ると、そんな不安もどこかへ飛んでいくほどサンゴがキレイです!!

というわけで、以下写真と解説です~♪

枝サンゴの奥に身を潜めるオニヒトデ

これが「オニヒトデ」。全身とげとげです。これが全部毒針なんです!

でもオニヒトデはたまに小さなエビの宿主にもなっています。

この毒のトゲトゲは小さなエビにとっては無敵要塞ですね。

調査中はこんな出会いもあります。「タイマイ」です。

これを見つけるのが難しいです!

左の小さい円盤が約1cmほどの大きさのオニヒトデの子供。

右の白い丸がオニヒトデが藻を食べた後。

この頃はまだ毒も弱く、触っても平気でかわいいです。

浅いところは枝サンゴがびっちりです!

サンゴの新たな脅威。

サンゴを覆い、窒息させる「テルピオス海綿」通称黒い悪魔。

調査中の風景。ライトで照らしたりして、オニヒトデの痕跡を探し出します。

このポイントも浅い水深はサンゴだらけでした!

これだけサンゴが多いと、オニヒトデが増えだすと餌が多いという事になるので

ものすごいスピードで増えるそうです。

2カ所目ではサメもいました。

ガレ場でも、このような「食痕」という白い模様を見つけます。

上の写真のサンゴの骨についていました。

このオニヒトデの大きさも約1cmほど。

可愛かったので写真を撮りました♪

テンテンウミウシの子供。まだ3mmほどの大きさでした。

この調査の最後の場所が一番サンゴがひしめき合っていました。

結果、どの場所もサンゴはとってもキレイでした♪

けれども油断は禁物。
このキレイな海を守るために調査を続けていきたいです。

ありがとうございました!

(福岡)

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