天気:くもり/雨
気温:22℃
風向:北東
波高:4.0m
お久しぶりです!
福岡です。
ここ最近は陸でのお仕事で、器材のメンテナンス、
そしてサンゴ保全の活動をしていました。
そのサンゴ保全の活動の中に、
「オニヒトデの調査」というものがあります。
普段潜っている場所や、全くいかない所に行き
オニヒトデがいるか、生息している痕跡はあるか、小さな子供がいるかなどを調査します。
ではなぜオニヒトデがいるといけないのか?
というところですが、
簡単に言うと「サンゴを大量に食べてしまう」からです。
また、
このオニヒトデは体中に毒針を持っていて天敵も少なく、
切れた足1本からでも再生してしまう生命力の強さも相まって、
一度大量発生してしまうとなかなか対処しづらいのです。
そのため、大量発生して手遅れになる前に、海の生物多様性には必要不可欠な
サンゴを継続的に守るために定期的に調査を行っています。
今年11月は2日間参加させていただきましたが
その2日間ともオニヒトデを発見しました。
1日3本潜って、場所によっては全くいなかったり、いたとしてもインストラクターのガイドが3人~6人が約50分潜って
2~3匹発見できるほどの数なので大量発生というほどではないのかな?と思います。
しかし最近は、サンゴを覆いつくして窒息死させてしまう海綿。
通称、「黒い悪魔」。名前を「テルピオス海綿」という新たな脅威も出てきています・・。
これだけサンゴの「脅威」の話を聞くと不安になってきますが、
いざ西表島の海の中に潜ると、そんな不安もどこかへ飛んでいくほどサンゴがキレイです!!
というわけで、以下写真と解説です~♪
枝サンゴの奥に身を潜めるオニヒトデ
これが「オニヒトデ」。全身とげとげです。これが全部毒針なんです!
でもオニヒトデはたまに小さなエビの宿主にもなっています。
この毒のトゲトゲは小さなエビにとっては無敵要塞ですね。
調査中はこんな出会いもあります。「タイマイ」です。
これを見つけるのが難しいです!
左の小さい円盤が約1cmほどの大きさのオニヒトデの子供。
右の白い丸がオニヒトデが藻を食べた後。
この頃はまだ毒も弱く、触っても平気でかわいいです。
浅いところは枝サンゴがびっちりです!
サンゴの新たな脅威。
サンゴを覆い、窒息させる「テルピオス海綿」通称黒い悪魔。
調査中の風景。ライトで照らしたりして、オニヒトデの痕跡を探し出します。
このポイントも浅い水深はサンゴだらけでした!
これだけサンゴが多いと、オニヒトデが増えだすと餌が多いという事になるので
ものすごいスピードで増えるそうです。
2カ所目ではサメもいました。
ガレ場でも、このような「食痕」という白い模様を見つけます。
上の写真のサンゴの骨についていました。
このオニヒトデの大きさも約1cmほど。
可愛かったので写真を撮りました♪
テンテンウミウシの子供。まだ3mmほどの大きさでした。
この調査の最後の場所が一番サンゴがひしめき合っていました。
結果、どの場所もサンゴはとってもキレイでした♪
けれども油断は禁物。
このキレイな海を守るために調査を続けていきたいです。
ありがとうございました!
(福岡)